松田聖子さんと言えば、言わずとしれた80年代のトップアイドルです。
私は松田聖子さんと3歳違いなので、ほぼほぼ同年代です。まさにリアルタイムで彼女の活躍を見ていました。
聖子さんは80年代だけでなくその後もずっと第一線で活躍されていますが、「ザ・アイドル」としての全盛期はなんといっても、神田正輝さんと結婚されるまでの1980年代前半の時期でしょう。
同性から見ると彼女と彼女の歌は「自分がその立場になって味わってみたいワンシーン」を具現化した世界でした。
外見の違いが違うんだから「私には無理」とわかっていても、心のどこかで憧れてしまう、恋愛を満喫している世界が彼女の歌(歌う姿も含めて)にはあったのです。
なので、個人的にファンではなくても、現実には無理と思っても、彼女が歌が流れてくればついつい聴きいってしまうし、彼女が歌う姿を見れば、つい見入ってしまう、そうさせる力がありました。
しかもこれは女性から見た場合で、男性から見た場合にはおそらくそんなものではないほど「虜になる」という状態だった(昔のコンサート映像などを見てもわかる)わけです。
松田聖子さんの魅力の秘密
それが、先日YouTubeで彼女の昔の映像を見た(聞いた)ときに、
「あれ、松田聖子ってこんなにも歌がうまくてこんなにも輝いていたっけ?」とびっくりしたんです。
昔から「歌唱力がある」とは思っていたはずなんですけどね。でも、今は1980年代と違って「歌唱力のないアイドル歌手」(特にソロ)は存在してないですよね?
だからソロの歌手の歌唱力水準は高めで当たり前と思っているんですが、それでも今聴いて、あらためて驚いたわけです。
そして、彼女の歌から自分の身に置き換えて妄想するには年が離れすぎているし、実際、妄想しているわけでもないのに、とても魅力を感じました。
なぜ、今こんなに引きつけられるんだろう?
と思ってみたところ、わかったことがありました。
それは・・・・
彼女の歌を聴いて、彼女の笑顔を見ていると、なんとなく元気が出て幸せな気分になれるんです。
80年代にもいろいろな歌手がいて、聖子ちゃんのほかにも歌がうまい人も、きれいな人も、ヒット曲もいろいろありましたが、聖子ちゃんほど(歌によって多少違いますが)、「幸せいっぱい」という雰囲気をぱあーっと周りに振りまきながら、しかも声の波動に乗せながら歌っていた人はなかなかいなかったと思います。
彼女の歌唱力のおかげで、その「幸せの波動」みたいなのがいろいろにニュアンスを変えながら、余すところなく伝わってくるんです。
さびのところで、思いっきり声が伸びているところでは、ほんとに気持ちよく、その幸せのバイブレーションが聴いている私の全身を満たしてくれる、という感じです。
さびでない部分でも、少しずつの声の強弱やニュアンスによって幸せのさざ波みたいなのを感じられます。
このとき、歌詞の意味も頭には入っていて、勝手に晴れ渡る海の風景とか、春の小道とか、脳内スクリーンに描かれてはいるんですが、あくまでも「背景」としてであって、
あくまでも主体はバイブレーションです。
もちろん、幸せいっぱいの表情(本当にそう思っているような波動)もそれに一役買っていることは間違いありません。
なんにしても、松田聖子さんが歌い出すと、とても生命力に満ち満ちた幸せな波動がその空間に広がっていくわけです。
この「生命力にあふれた明るい、生き生きとした波動」が聴いている私たちに届くと、「元気をもらえ」、「幸せな気持ち」になります。
だからこそ、今、この時代に聴いていても引きつけられるんだなあと実感してしまいました。
ちなみに、彼女の歌唱力そのものについても、当時当たり前だと思って聴いていたものが、今聞き直すと、本当に上手なんだと改めて感心しています。
ほかの人の歌をカバーしているのを聴いても、原曲を超える超えないというよりも、生命力にあふれたバイブレーションの伝わる歌になっているという意味で聖子ちゃんバージョン凄い!と思ってしまいます。
今の時代、1980年代のように、「幸せ感いっぱい」な波動の歌はそうそうないような気がします。今の時代を反映するとそんな単純な発想が出てこないのかもしれないですが・・・
そんな中でも、聖子ちゃんの昔の歌声を聞いて元気になったり、気分が上がったりするのなら、素敵なことなんじゃないでしょうか?
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